2022年08月20日

カメラマンが良いと思った写真が正解ではなかった時

ラージフォーマット、フルサイズ、APS-C

ラージフォーマットはGFX50SⅡ、フルサイズはZ6Ⅱ、APS-CはX-T4という感じで3つのセンサーサイズのカメラが揃いました。

これで、画質と解像度を重視する撮影、アクティブに動く撮影、動画撮影にバッチリ対応できるようになりました。

それぞれのセンサーサイズにメリットとデメリットがありますので、仕事内容に応じて適切に機材を選ぶことができます。

ミスを防ぐためにできるだけ機能はシンプルに。

今のカメラは機能が満載で初期設定や自分好みにカスタマイズするのにも一苦労です。

先ほどようやくX-T4のカスタマイズが完了しました。

機能の説明を読みながら必要な機能か不必要かを判断していきます。

終わってみると僕はほとんどの機能を使っていないことが分かりました。

瞳AF、タッチパネル、動画専用モード、露出補正関係、接続設定類…これらは全く使いません。

便利かもと思って色々な機能をONにしておくと現場で思わぬトラブルを引き起こしかねませんのでなるべくOFFにしておきます。

余計な機能はもう要らないのでもっとシンプルなカメラが欲しいですね。

機材が充実しました。

ニコンFマウント時代のレンズやアクセサリーをオークションで売り捌くとそこそこ収入ができましたので、新しいレンズや新しいアクセサリーを購入しています。

自分が自信を持って撮影に挑めるように機材を充実させているわけなんですが、最近はお客様の要望も変わってきていましてジレンマとなっております。

ラージフォーマットのカメラにシフト機能付きの超広角レンズを付けてこれ以上ない完璧な内観写真を撮影しても

「この写真を見たお客さんが、実際にお店に入った時、ガッカリされるから誇張なしで撮って欲しい」

プロフィール写真でもライティングで陰影を強調してドラマチックに撮ってあげると

「暗い感じがするからダメ!」

以前誰かがスマホで撮った画像を見せられこれを参考にしろとのこと。

反論しても仕方がないので、安いズームレンズに付け替えて照明機材は片付けました。

カメラマンを信用していただけると助かるのですが。

カメラマンはカメラの液晶モニターはそれほど信用していません。

明るさを変えながら複数枚撮影しますので、明るさに関してはこちらに任せて欲しいですね。

構図に関しても、アウトプットを想定しながら構図を決めています。

雑誌の場合は高い確率でトリミングされますので、全体的にやや引き目での撮影をしています。

どこでトリミングされても大丈夫なように水平垂直を整えて構図を決めています。

WEBでの使用であればヘッダー画像のように極端なパノラマ画角にも使われる可能性がありますしね。

いろいろな事を想定して最善を尽くしているつもりです。

スマホで撮ってはちゃめちゃに加工されまくった画像を参考写真として見せられても手持ちの機材ではオーバースペック過ぎて難しいです。

カメラの液晶モニターを見ながら、あれこれ指示されながら言われた通りに撮影はしますが、

撮影したデータをPCに保存してLightroomでライブラリを眺めながら

「はたしてこれらの画像をどうレタッチするのが正解なのか…」

と途方に暮れています。

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