モノクロ写真をカラー化してみました。
現在Photoshopのフィルターの中に「ニューラルフィルター」という機能があります。
人物の肌をなめらかにしたり、ノイズを取ったり、無表情を笑顔に変えたりといろいろなことができます。
この中に「カラー化」という項目があってモノクロ写真をカラー写真に変えてしまう機能です。
今までも「ポートレートプロ」などというソフトがありましたが精度が低く仕上がりはイマイチになることが多かったので使わなくなってしまいました。
Photoshopにこの機能が組み込まれたということはかなり期待大です。
早速、昔撮影したモノクロ写真をカラー化してみました。
もともとレトロな感じの写真ですのでカラーにしてもレトロな渋い色が付いて面白いです。
モノクロで撮られた名作をカラー化してみたい。
この機能を使えば、モノクロでしか見たことがない先人の名作がカラーで見れることになります。
とりあえずダイアン・アーバスの有名な作品「identical twins(一卵性双生児)」でやってみました。
スタンリー・キューブリックの映画「シャイニング」でこの作品にそっくりな印象的なシーンが出てきますが、ダイアン・アーバスはスタンリー・キューブリックの先輩だったそうですね。
それで、ダイアン・アーバスが自宅で自殺した後に映画「シャイニング」の中に彼女へのオマージュとしてあのシーンを作ったそうです。
フィルターの中に「ニューラルフィルター」があります。
ここをクリックすると…
「カラー化」という項目をクリックするだけでカラー化が始まります。
数十秒ほど待つとカラー写真が仕上がります。
各色味や彩度なども好みに調節できます。
できた写真がこんな感じ。
可愛らしい双子ちゃんのカラー写真が出来上がりました。
ダイアン・アーバスは肉体的、精神的に他者と著しく違いがある者、他者と著しく異なる嗜好を持つ者などに惹かれ彼ら彼女らを被写体にして撮影していましたのでこのようにカラー化されてしまうことはとても不本意なことだと思います。
モノクロ写真だったからこそぐっと引き込まれるのだということが良くわかります。
この写真の場合、色の情報はあまり意味がなく断然無い方がいい。