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グローブ空手の大会の撮影

グローブ空手大会の撮影

毎年6月に各務原の総合体育館で行われるグローブ空手の大会の撮影に伺いました。この大会を主催している峰竜会に以前所属していたことが縁で撮影させていただいています。ですから2回程試合にも出場しています。

グローブ空手は簡単に言うとK1のルールで道着を着用して行う新しい空手です。最近の空手は、型を競ったり、顔面への攻撃は無しだったり、寝技もありだったり…その流派が多過ぎて大会独自にいろいろなルールがあり、いったい誰が一番強いのかはっきりしません。

グローブ空手は、立ち技のみでルールも分かりやすく見ていても面白いのです。参加選手は空手道場は勿論、テコンドーやシュートボクシング、キックボクシングなど様々な競技の選手が参加しています。

今回の大会からジュニア(小中学生)の部もプロテクター禁止となり、見応えがありました。小学生でも5〜6年生くらいになると、切れのあるキックを繰り出します。

僕の場合は5年前の大会に出場しました。よその道場の高校生の選手に対戦相手がいなかったため、館長に相手をしてやれと頼まれたのです。相手はとてもおとなしく真面目そうなイケメン好青年でした。僕は高校時代からボクシングをやっていましたので蹴りは苦手ですがパンチには自信があります。空手を頑張って来た彼には悪いのですがパンチだけで勝負させていただきます。顔が腫れるという経験も彼には必要かもしれません。

試合が始まると彼はなかなか上手に距離を保ちます。なんとかかいくぐってパンチを当てにいくのですが、この戦法は非常にスタミナを消耗します。開始30秒で僕のスタミナは無くなりました。仕方なく館長に教えていただいたローキックでしのぐ戦法に切り替えました。しかし僕の短い足から繰り出されるローキックでは彼になんらダメージを与えることはできません。ラウンド終盤、肩で息をしている僕を見て彼は必殺のかかと落としを出してきました。本能的によけられたので直撃は免れたのですが、あの不気味な風キリ音を左耳で聞いたとき、「もう大会に出るのはよそう」と思いました。