LED電球を使って定常光での商品撮影を試してみました。
動画撮影に使える定常光の照明機材を探していたところ、安いスピードライトで有名なYongnuo(ヤンヌオと読むらしい)製のパネル型のLED照明がよく売れているようでした。600個のLED電球を仕込んだものや1000個のものまであるようです。調光ができたり付属の半透明パネルで色温度を変えたりできるようです。ここまで調べたらこんな夢のような機材は是非購入しようと思う訳ですが、中国製ですので一応デメリット部分も調べないといけません。Amazonの口コミにたくさん出ていました。別の商品が届いたとか、返品時の対応が悪いとか、ファンの音が気になるなど多くの意見がありましたので、僕はやめました。
しかし動画撮影の仕事が既に決まっていて自然光とレフ板では心もと無いと思っていましたので、昔からある写真電球(レフランプ)を15年ぶりに使ってみようかとも思いましたが、この写真電球は扱いがやっかいな上に、寿命が短いのです。消費電力も500Wと電子レンジなみ。
そこでホームセンターで見つけたのがこのLED電球です。消費電力16W!写真電球用に使っていたソケットも十分使えるので試しに購入してみました。1個3000円程度でしたので2個購入しました。
屋内での動画撮影で人物の顔をほんのりと照らす程度で十分ですので、この電球を傘バウンスで使うことを想定しています。
光量は物足りないが動画撮影時の補助光にはOK!
傘バウンス2灯でどのくらいの光量がかせげるのか調べてみました。
ISO感度400、シャッタースピード1/60秒、で絞りがf2.0です。物撮りにはとても使えませんが、動画の補助光には使えそうです。被写体が人物ですので、このくらいの光量がちょうどいいです。あまり眩しいのも良くないですからね。
セッティングはこんな感じ↓
アンブレラホルダーに傘をさしてクリップ式の電球ソケットに電球を取り付けて傘に向けて光りをあてています。
昼光色は青すぎるとか、昼白色が見た目に近いとかいろいろ言われていますが、電球の直当てはLEDでもさすがに光がかたいので白い傘にバウンスさせたり、白い天井や壁にバウンスして使うことを考えれば色温度をそこまで気にすることは意味がありません。電球色は黄色くなりますので撮影には向きませんけど。
定常光で物撮りにも挑戦。
これはたまたま近くにあった撮影用の小物の財布です。こんな感じの被写界深度の浅い写真は撮れますが、絞り込んだカタログ用などの商品撮影には使えません。仮にf22くらいまで絞るとシャッタースピードは1秒とか2秒になってしまい、正確な色の再現が出来ません。長時間露光ではブレの心配もあります。感度を上げればノイズが発生します。
LED電球は発熱が少ないので、写真撮影で使っていた機材が問題なく使えるのがありがたいです。傘バウンスもそうですが、トレペも使えそうです。動画撮影の補助光としての使い方がメインですので、あまり大掛かりな照明機材にはしたくありません。やはり、傘バウンスが理想的だと思います。移動も楽です。