ストロボがこんなに溜まっていました。
コメットのモノブロックが4灯、コメットのジェネレーターヘッドが3灯、合計7灯の外部ストロボで撮影をこなしています。それぞれに使い道があってどれも必要なものばかりです。
15年程前に雑誌取材時に必要な料理写真を撮影するために200Wのモノブロック1灯を購入しました。今でも取材時の料理撮影は200Wのモノブロック1灯で撮影しています。
美容室の狭い場所で成人式や卒業式の撮影を受けることになり400Wのモノブロックを追加で購入しました。2灯ライティングではどうしても背景に落ちる影が見苦しくて距離や角度を工夫しながら散々苦労してライティングしていたのを覚えています。
結局、背景紙を両サイドから均等に照明を当てるしか解決できないため1200Wのジェネレーターにヘッド2灯を購入しました。
4灯のストロボを所有したことで、撮影の幅が広がりました。テーブルいっぱいに料理を並べる会席料理も受注できるようになりましたし、美容室のコンテスト用の撮影や5〜6人のアイドルグループの集合写真も可能になりました。ブツ撮りも4灯あれば大抵のモノは撮影できます。
ではなぜ7灯も必要なのか。
4灯あれば大抵のモノは撮影できるのですが、僕はさらにモノブロック2灯とジェネレーターヘッドを1灯所有しています。全部で7灯あるわけですが、予備で購入したわけではありません。
人物撮影の背景紙への照明が両サイドに1灯ずつだとどうしても中心部分は明るいのですが、上と下はアンダーになります。飛ばし気味に炊けばそれほど明暗差は気にならないのですが、こだわるならやはり全面均一に照らしたいわけです。そうすると両サイドに上下2灯ずつ配置してまんべんなく照らさないといけません。背景紙に4灯使うのはとても贅沢な感じがしますが、仕上がりの完成度に差は出ます。
タイトな撮影スケジュールにも対応。
複数のモデルさんを使った商品撮影の場合、ライティングを1ヶ所だけにしてしまうと、待機中のモデルさんが準備ができていても待たせてしまうことになりますし、同じモデルさんでライティングや背景を変えたいときにセッティングができるまで待たせてしまうことになります。これでは効率が悪く時間がかかってしまいます。そこで、2ヶ所(時には3ヶ所)でライティングを組んでおくと次から次へと撮影が進み効率よく撮影できます。被写体がモノを言わない商品の場合はいいのですが、モデルさんがいたりヘアメイクさんがいたりすると、カメラマンのセッティング待ちの時間はプチ地獄な時間です。「まだですか〜」とだんだん顔に出てきますからね。
スピードライトもあなどれない。
スナップ撮影以外でスピードライトを使うことにはかなりの抵抗があったのですが、取材撮影の仕事の場合、人物、外観、内観、料理、小物などめまぐるしく撮影の指示が飛んできます。移動も多いです。重たい機材を持ち運び、いちいち電源を探してライティングを組み直す。こうなるとモノブロックではとても大変です。そこで試しにスピードライトをコマンダーで遠隔発光させてモノブロックの代わりに使ってみました。スタンドにスピードライトをセットしてアンブレラに反射させます。アンブレラバウンス1灯では硬い影が気になりますので可能であれば2灯のスピードライトをコマンダーで制御して影の硬さを調節します。すると思ったよりそこそこメリハリのある気持ちの良い写真になりました。背景の光量落ちが気になる時は、スローシンクロにするか、もう1個スピードライトを追加します。チャージが遅いのと見栄えが良くないことを我慢すれば十分使えそうです。