6畳間でも撮影スタジオにすることができます。
僕は撮影スタジオを持っていませんが、空いている6畳の部屋を撮影スタジオにして使っています。ここで商品撮影をしています。商品撮影は絞り込むことが多いためそこそこの光量が必要です。上のアパレルのライティングでも4灯使っています。最近のジェネレーターやモノブロックにはちゃんと安全装置が付いているらしく、自宅のアンペアを超えない限り途中でブレーカーが上がるってこともまず無いと思います。
今日は1日中、女性用のフォーマルウェアを撮影しているのですが、半分終了した時点で心が折れてしまいましたので、休憩することにしました。こんな感じで自分のペースで仕事ができるのも商品撮影の仕事の嬉しいところです。
カメラマンじゃなくても自宅の空いている部屋や会社の空きスペースを撮影スタジオにしたいと考えている方は結構いるんじゃないかと思います。僕に依頼してくれるクライアントさんの話を聞いていると、「プロに頼むと高いから会社内で撮影担当者を決めてやらせていた」と言われる方が何人かいました。しかし現実は「クォリティが低い」「毎回色がちがう」「ピントが合わない」「担当者がすぐ会社を辞める」…などの理由から僕の方に相談してきてくれています。
6畳洋間を撮影スタジオとして使うには…
上の写真にも写っていますが、洋服1着撮影するのにも4灯もの照明機材やレフ板、ディフューザー、エアーダスター、手袋、クリップ類、テープ類、小物などいろいろなモノが必要だと言う事が分かると思います。勿論故障した時のための予備の機材も無いと不安です。これらの機材が揃えられる潤沢な資金があるのでしたら、自宅や自社で撮影スタジオを持つ事をオススメしますが、使い方を知らない状態で購入に踏み切るのも難しいと思います。機材の使い方もそうですが、やはり撮影のノウハウ(知識)が無い方はそもそも宝の持ち腐れになりかねません。上の写真の天上には照明器具を取り付けるソケットが見えていると思いますが邪魔なので取り外しています。窓からの自然光も邪魔なのでふさいであります。フローリングの木目も黄色かぶりの原因になりますので、必要に応じて白い布で覆ったりしています。
こうして撮影した写真が
このコートは商品ではなく着古した中古ですが、試しに撮ってみました。アパレルの撮影は柔らかい光が良いのですが、ある程度の強弱を付けて素材の感じを出さなくてはいけません。その調節が難しいです。6畳の部屋では機材を離したくても限界がありますので、角度を変えたりディフューズしたりしながらライティングを決めていきます。カメラは勿論マニュアルモードです。オートモードを使っている方はその時点でアウトですので、あきらめてカメラマンに頼みましょう!
撮影データ
1/125s f 18 ISO 50
カメラ NIKON D810
レンズ Micro-Nikkor 60mm F2.8D
焦点距離 60mm
照明機材
ジェネレータ(ヘッド2灯)、モノブロック2灯