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七五三の撮影はプロカメラマンに頼まなくていいと思う。

七五三のシーズンですね。

この時期どこの神社でも七五三を盛んにやってます。

僕は商品撮影がメインの仕事になっていますので七五三や婚礼など以前は写真館さんが担っていた分野の撮影はお断りしています。

それでも年に数件仕事でお付き合いしている方から依頼を受けて断りづらくて引き受けることがあります。

今年も神社に行ってきたわけですが、年々撮影しづらくなっていますね。

神社のホームページにはカメラマンを連れて来る方への注意事項が細かく記載されています。

神社の駐車場は使ってはいけない。

受付で氏名を記入する。

一般参列者優先。

社殿への入場は厳禁。

一定の場所を長時間占拠してはいけない。

一般参列者を撮影しない。

などなど禁止事項が盛りだくさん。

カメラマンはマナーの悪い鼻つまみの存在なんですね。

 

 

カメラマンは屋外撮影の場合、太陽の位置や太陽光の質(晴れか曇りかなど)を読んで最適な撮影場所を瞬時に判断します。

しかし、神社は北側に神棚を置くことが多いため社殿を背景に撮ろうとすると順光になってしまいます。

晴天時の順光は眩しすぎて良い写真は撮れません。

背景を考えながら向きを変えたり、場所を変えたりします。

そんなことを知らない方は「ここで家族で撮ってください。」とか「あっ今お婆ちゃんといい感じなので撮っておいてください!」とかなるわけです。

「こんなところで撮っても絵になりません」とは言えませんので仕方なく残念写真を量産するはめになります。

 

そして子供のご機嫌。

これもかなり厄介です。

僕は子供は好きですので一緒に遊んだり話をしたりするのは楽しいのですが、朝から既に嫌々状態に陥ってしまっている子もいます。

僕は初対面なので「今日はよろしくね!名前教えて。」って感じで話しかけても完全無視!!

こんな状況でいい写真を残す技術を僕は持っていません。

 

七五三の写真は親族が撮ってください。

最近のカメラは高感度特性に優れているため、暗い社殿の中でも綺麗に写真が撮れます。

カメラマンは社殿には入れないところがほとんどですので、祝詞奏上や玉串奉納のシーンは出席している親族が撮ってあげてください。

家族の記念写真なんかは参拝に来ている人に頼めば喜んで撮ってくれるはずです。

 

七五三の写真に大口径単玉レンズが本当に必要でしょうか?

中判ミラーレスセンサーの画質が必要でしょうか?

 

 

というわけでプロカメラマンに頼まない方がいいのではないかと思うのです。