2023年03月15日

ラージフォーマットのジレンマ

現在フジフイルムのGFX50SⅡが僕のメインカメラとなっています。

フルサイズセンサーの1.7倍というラージフォーマットセンサーの恩恵はたくさんあります。

高感度に強い。

レタッチ耐性に強い。

階調が豊か。

レンズが大きくなりますのでスナップ用途には向きませんがブツ撮りや料理、ポートレートには最適だと思います。

最近はコロナも収まりコーポレートサイトのリニューアル案件が増えてきました。

社員さんが入れ替わったり、求人ページのイメージカットが必要になってきたりしているようです。

イメージカットの指示は3〜4人の社員さんが楽しそうに談笑しているシーンが多いです。

フルサイズセンサーのカメラであれば標準レンズでf5.6前後でOKという場面です。

ところがラージフォーマットセンサーの場合はf8〜f11くらいに絞らないといけません。

f5.6では両サイドに立っている社員さんがボケ始めてしまいます。

感度を上げるなり、ストロボの光量を上げることで何とでもできるのですが、困るシチュエーションが1点ありました。

背景に自然光が注ぎ込む窓を入れて社員さんの談笑シーンを撮影する場合です。

この場面では日中シンクロになります。

f8まで絞っておいて自然光が程よく注ぎ込むところで感度とシャッタースピードを固定します。

背景が明るいので社員さんの顔は暗くなります。

ストロボの光で社員さんの顔を明るくします。

日中シンクロにおいてストロボ光が強ければ強い程、非現実的な表現になってきます。

しかしコーポレートサイトに非現実な表現は求められませんのでできるだけ自然に見えるようにストロボ光は弱めにしたいところ。

f5.6であればちょうど良い光量だったのがf8になると1段分強くしないといけません。

たかが1段分の光量の差ですのでレタッチ次第で何とでもなります。

でもできるだけ後工程は減らしたい。

ブツ撮りであればシャッタースピードを遅くすることで背景の自然光を調節できるのですが、人物撮影の場合はスローシャッターにも限界があります。

こんなことを悶々と考えながらAPS-CサイズのX-H2を購入する口実を探しているだけです。

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