2021年09月23日

大判カメラで接写

大判カメラはマクロレンズじゃなくても接写ができます。

大判カメラの蛇腹をビヨーンと伸ばすとマクロ撮影ができます。

フィルムでの撮影の場合は、接写倍率や露出倍数を算出してこれを考慮して構図や露出を決定しなければいけないので非常に面倒くさいです。

しかしGFX50Sを使えばモニターで確認しながら構図を決められますしミラーレスのセンサー直で露出を測っているので露出倍数の計算も必要ありません。

とても適当にできます。

通常の撮影ではこんな感じですが蛇腹を伸ばすとこんな感じ。

トリミングしているわけではありませんよ。

蛇腹の伸縮具合はこんな感じ。

レールを延長して蛇腹を伸ばしています。

追加の蛇腹を付けてさらに伸ばして倍率を上げていくこともできます。

(蛇腹の長さ-焦点距離)÷焦点距離=倍率

ということで、150㎜のレンズを付けていますので蛇腹を300㎜に伸ばすと等倍の撮影ができます。

蛇腹を足して600㎜にすると倍率は3倍になります。

蛇腹を伸ばすと光量が落ちる。

蛇腹を伸ばすと光量が落ちるので絞りを開けるか光量を強くするかして補います。

ただでさえ深度が浅いので光量で調節する方がいいと思います。

ではどのくらい暗くなるのか?

蛇腹の長さ÷焦点距離=絞り

ということで、蛇腹を300㎜に伸ばした場合150㎜レンズであれば2絞り分暗くなります。

蛇腹を600㎜に伸ばせば4絞り分暗くなります。

焦点距離の長いレンズでは蛇腹もたくさん伸ばさなければならないので、90㎜レンズ辺りの方が手軽に倍率を稼げそうです。

仕事で接写が必要になることは無いと思いますが大判カメラならではの遊び方としてとても楽しめます。

岐阜で商品撮影・料理撮影・カタログ撮影などの依頼をお考えの方は、ぜひカメラくらぶへお任せください。カメラくらぶでは、メニュー・パンフレットなど様々な用途で使用できる写真撮影を行っております。ご意見・ご感想などありましたらお気軽にお伝えください。

岐阜でのパンフレット撮影依頼ならカメラくらぶ

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チルトアップで形の補正。

チルトアップで形を補正してみた。

商品撮影をする場合、やや斜め上の位置から撮影することが多いです。

正面と側面と天部の3面が見えるので一般的な構図です。

斜め上から商品を見下ろして撮影するとどうしても天部と底部に距離が生まれるので天部が大きく底部が小さくなります。

この底部のすぼみを大判カメラを使って補正してみようということです。

レンズは180㎜(35㎜換算で51㎜相当)ですのがGFX50Sのセンサーですので長めの中望遠です。

中望遠ですのでこのくらいのすぼみ加減なら許容範囲かもしれません。

一応やってみました。

見下ろした状態のままバックをチルトアップします。地面に垂直にすると天部と底部の距離の開きが少なくなっていきますので形が補正されます。

この状態では被写体がモニターから消えてしまっていますのでモニターを見ながらフロントをシフトダウンしてモニターに出します。

ピント位置が大きくズレていますので構図も直しながらピントも調節していきます。

形はそこそこ補正できたのですがピントが甘くなってしまいました。

ピントが合ったと思ったら構図がズレていたりして何度も微調節が必要です。

最終的に残念なピントになってしまいました。

ある程度予想が付けられるように練習が必要ですね。

トヨビュー早速壊れた。

ピント調節をしていると突然フロント側が動かなくなりました。

フロントのフォーカシングノブをロックする部品が割れて空回りしていました。

かなりキツく締めていたので割れてしまってようです。

古い機材ですから仕方がないですね。

幸い部品取り用にオークションに安いものがでていたので購入しました。

部品が届くまで練習はできませんがまだまだやってみたいことはたくさんあります。