2021年03月

中判ミラーレスFUJIFILM GFX 50SとNikonD850の画質比較

まだGFレンズが無いので35mmフォーマットモードで検証

中判ミラーレスのセンサーとフルサイズ一眼レフのセンサーではどのくらい画質に差が出るのか簡単に比較してみました。

絞りf8、シャッタースピード1/125秒、ISO100、オートホワイトバランス、ピクチャーコントロールはスタンダード。

使用レンズは「Nikon AF MICRO NIKKOR 105mm F2.8 F/2.8 D」この条件で比較しました。

1枚目がGFX50S、2枚目がD850です。

このくらいの構図ではどちらもそれほど変わりません。毛並みも美しく描写されています。ボケ具合もほとんど変わりません。

中判ミラーレスのセンサーにちょっと不信感を抱くとともにD850の画質の良さを再認識しました。

GFX50Sはやっぱり純正のGFマウントレンズじゃないとその描写は期待できないのかもと思ってしまいました。

拡大してみたら…

前の猫の目玉にピントをあわせていますので目の周辺を拡大してみたところ圧倒的な違いが出ていました。

1枚目がGFX50S、2枚目がD850です。

明らかにGFX50Sの方が毛並みが美しく描写されていますね。

WEBでの使用が多い昨今ではここまでの描写は必要が無いとも言えますが、この差を知ってしまうと急にGFX50Sが愛おしくなってきました。

トリミングも大胆にできますね。

早速現場に投入していこうと思います。

ウイスキーボトルの写り込みの処理

 

 

ボトルの写り込みって厄介ですよね。

料理撮影の現場で、「ついでにドリンクも撮って」と言われることは結構あります。

料理撮影としか聞いていなくても、ボトル撮影用の機材は持っていかないといけません。

ボトル撮影用の小物が無いと、色々なものが写り込むし、大きなソフトBOXの強いハイライトがくっきり出てしまいます。

こんな感じですね。

ボトルにもグラスにも両サイドのソフトBOXがはっきり出ています。

これをPHOTOSHOPで修正するのは撮影以上に大変な作業です。

良いとこ取りで後から合成が一番簡単

現場の状況にもよりますが、パーツごとに分けて後から合成するのが一番簡単だと思います。

分けるパーツは、背景、土台、透過させた液体部分、グラスの上部分、グラスの下部分、ボトルの左側、ボトルの右側、キャップ部分、ラベル部分のように分けます。

三脚でガッチリ固定することは必須です。

ボトル裏面のラベルが邪魔であれば、シール剥がしの液体を使って剥がしておきます。

今回はそんなに気にならないのでそのままにしました。

一番目立つのはソフトBOXの反射です。

この反射のハイライトが付くことで光沢感が出るとも言えますが、

ホワイトホースのボトルのように形状が波打っている場合は特に気になってしまいます。

これはソフトBOXの端っこまでしっかり写り込んでしまうからです。

ディフューザー越しのグリッドライトならハイライトがグラデーションになります。

しかし、ディフューザーの枚数やグリッドの距離など微調節に結構時間がかかります。

一番早いのはソフトBOXの前にディフューザーをかざしておいて、ソフトBOXのカメラ側の部分を黒ケント紙で覆ってしまうという方法です。

ケント紙を覆う面積が多ければ写り込みは細くなっていきますし、少なければ写り込みは太くなっていきます。

この調節だけで自然に溶け込むハイライトが完成します。

逆サイドは水平反転でもいいですし、同じようなライティングを組んでもOKです。

こんな感じで他の部分もそれぞれ最適なライティングで撮っていきます。

あとはそれぞれの綺麗に撮れている部分を合成して完成です。