岐阜で料理撮影
近頃は料理専門のカメラマンかというくらい料理の撮影の依頼をいただいております。
お弁当、フレンチ、寿司、会席、居酒屋、焼肉などいろいろお邪魔しております。
居酒屋のメニューは1品づつの撮影が多いです。
そんな時は、ソフトボックス1灯のライティングが最適かなと落ち着いています。
手前に落ちる影をレフ版の距離で調節するのですが、インスタ流行りのせいか最近の料理写真の傾向が影をしっかり付けた方が好まれることが多いので、レフ版は使いませんでした。
このセッテイングなら、こんな狭い場所でも撮影できます。
しかし、後半で「ここからは切り抜きで使います」と言われて、急遽手前からもう1灯ソフトボックスを入れて絞り込んで撮影しました。
高みを目指す
現在、ニコンD810の35.9×24.0mmの3709万画素CMOSセンサーでなんら問題はないので撮影の仕事をこなしていけるわけですが、
中判フォーマット43.8×32.9mmの5140万画素CMOSセンサーのFUJIFILM GFX 50Sに心が揺らいでいます。
レンズ込みで100万円ほどの製品ですので、グッとこらえてはいますが、この大きなセンサーで料理を撮るとどうなるのか是非見てみたい。
しかも58,000円のビューカメラアダプターを装着すればアオリ撮影も可能。フジノン大判カメラ用レンズはオークションで数万円で手に入ります。
100万円ほどの投資をして料理写真や商品写真のクォリティを上げるか、現状の機材でこなすか。
結局はいただける報酬によるわけですが。
悩みどころ
先日話した若手カメラマンさんは、iPhone11の優れたカメラ機能を効果的に使えば静止画も動画も非常に消費者に向けて満足感が得られる商品がいくつも提供できる、と教えてくれました。
確かに、スマートホンを利用する様々なサービスは目覚ましいスピードで開発されていっていますが、「撮影する技術」を売り物にしているプロカメラマンがそれを躍起になって追いかけていくことにこの仕事の将来があるとはどうしても思えません。
「撮影する技術なんか無くてもこんな写真が撮れますよ」「高額な機材なんか無くてもこんな動画が撮れますよ」…。
ということは、プロカメラマンに頼む必要はありませんよってことになりますよね。仮に頼むとしても素人でもできることだから安くやってねってことになりますね。
これからカメラマンを目指す人や機材にお金をかけられない人はそういう方向で行くしかないのかもしれません。
センサーサイズで勝負
ミラーレスやスマホは小さいセンサーの範囲内でできることを開発していきます。それがブロガーやユーチューバーにとっては最大のメリットとなるわけですが、料理写真、商品写真、ポートレート、竣工写真などは大きいセンサーサイズのメリットを活かせるのではないかと思います。
画素数の多さではなく、センサーの大きさのことですからね。お間違えなく。