2018年12月

フィルムカメラを使うならこの2機種

フィルムカメラを仕事に使うには。

フィルムカメラを仕事に使っているカメラマンさんの記事を読みました。

ネガフィルムで撮影したものを紙焼きしてそれをスキャナーで取り込みデジタル化。そのデータをインスタにアップして、そういう雰囲気を好む方からインスタで仕事を受注。こんな感じの流れのようです。

使用するカメラはロモグラフィーのトイカメラやカメラやさんでワゴン売りされている安いものばかりでした。その方が写す写真は、ピンボケ、ブレ、ケラれ、裏蓋をわざと開けて感光させたもの…。こういうカメラマンとしては失格とされる失敗写真がうけているようで、お客様は美容師さんとかブロガー、Youteberさんが多いようです。

デジタル時代にあえてフィルムカメラを使う

フィルムカメラを使えば誰でもアーティスティックな写真が撮れるわけではありません。現場の光の環境や物体が動くスピードや変化していく状況を予想する感などが必要です。仕事にするには偶然の産物に頼るわけにはいきませんので、必然的に狙わないといけないのです。

先ほどのカメラマンさんは安価な機材を使っているため、機材の不具合や故障は日常茶飯事だそうです。

ということで、仕事に耐えられ且つ素敵な写真が撮れる機材が必要です。

ニコンNEW FM2

ニコンNEW FM2は露出インジケーター用のボタン電池以外は全て機械式ですので電池が必要ありません。この前に開発されたF3はフラッグシップで絞り優先モードを搭載しているので電池が必要です。確かフラッシュ同調スピードがNEW FM2よりも低速だったと思います。1/60秒か1/125秒…。NEW FM2は1/250秒。これはかなりありがたいです。フラッシュを使用しない場合はF3は最強ですが、完成度の高すぎがあだとなり、アクセサリー類のほとんどがF3仕様のものしかなく程度の良いものを見つけるのに苦労します。

NEW FM2は大きさも手頃で巻き上げレバーの感触も良く手に馴染んできます。

ニコンF4s

F3の次に出たフラッグシッップのF4も捨てがたいです。ミノルタに先を越されたオートフォーカスの技術をニコンもF4で取り入れました。測距点のマークが無いので開放で撮るのは避けた方がいいですが、フォーカスロックで画角をずらしても何故か欲しいところにバッチリピントがきている不思議なカメラです。

F4に「s」が付いていると縦位置グリップがある機種だということです。グリップ部分に電池が収まります。縦位置グリップ無しの方がコンパクトで扱いやすいのですが、せっかくのオートフォーカスを多用するなら縦位置グリップがあるとありがたいです。

 

ダサすぎる和装の撮影スタイル

カタログ用和装の撮影

お世話になっているブライダルポートワンさんの依頼で、カタログ用に打掛の撮影を行いました。撮影した写真は許可が無いので掲載できませんが、ライティングはこんな感じ。倉庫で眠っていたオパライトを久しぶりに使ってみようと思いトップに使いました。ディフューザーをかぶせているので本来のぬめり感はでません。モデルさんのヘア飾りが暗くならなければいいなという程度に使っています。

ジェネレーターにヘッド2灯を付けてバック照らしにしています。サイド光にSDのソフトライトボックスを上下に配置。

衣装の撮影の場合はサイド光をメインにしてそこそこ影が付くようにして立体感を出します。バック照らしも結構強めの光ですので、モデルさんの横に流れる影を若干薄くしてくれます。

ダサい和装の撮影スタイル

和装の写真というと、モデルさんに無理な体勢を強要してクリップを7個〜10個くらい使ってガッチガチに形を整えるカメラマンさんがいますが、あれはダサいですね。時間もかかりますし。あの「THE 写真館!どやっ!!」という写真を誰が望んでいるのでしょうか。

とはいえそういうのを要求された時のために密かにクリップや袖板などはちゃんと用意していきますよ。

美容師の先生が最高でした

撮影の準備が終わってソファで休憩していると美容師の先生が打ち合わせに来てくれました。僕は言われるがままに仕事をこなそうと思っていたのですが、先生の方から「古臭くて時間の掛かる撮り方はやめませんか。私が全部やりますから、モデルさんも衣装も美しく見せられる形でしかもモデルさんが疲れないようにしてあげたいんです。」と言われました。思わぬ提案に心から同意してお願いすることにしました。

先生はモデルさんを正面に向かせ、裾を自然な形に整え、袖の柄も見えるように整えてくれました。僕は目線の指示だけで、とてもスムーズに撮影が進みました。

達成感のある仕事

僕は報酬をいただいて撮影していますので、依頼者さんの要望が自分にとって不本意なものであったとしても依頼者さんの満足を最優先にしますので僕の方が満足できずに終わってしまうこともよくあります。そういう仕事は入金の確認をした後直ぐに忘れることにしています。

今回のように依頼者さんや美容師の先生など携わる方全員が同じ目的のためにそれぞれのやりたいスタイルで仕事を進められることはそんなにありません。

こういう現場での仕事は楽しいですし、身体は疲れても気持ちの良い達成感が得られます。

Apple USB SuperDriveにやられました。

Apple USB SuperDriveの不具合

MacのOSをMojaveにバージョンアップしてから、USB SuperDriveに不具合が出ました。症状は以下の通り。

CD又はDVDを挿入すると「空のCDがセットされました…」のダイアログボックスが表示されますが、この小窓の「Finderを開く」にの状態で「OK」をクリックすると通常はディスクのアイコンが画面に表示されこのアイコンをクリックして書き込んだりするわけです。しかしこのアイコンが画面に出てこないため、書き込むためには書き込みたいファイルを選択した状態でメニューから「ディスクを作成」を選択しないといけないという状況です。

何をどうやってもアイコンが出てきてくれないのでMac BookProが故障したものとばかりと思い込んでしまい、30万円のiMac購入が急がされました。

しかしなぜかiMacでも全く同じ症状。これはUSB SuperDriveが故障していたのだと判断。急いでUSB SuperDrive7,800円を購入しました。

しかし新品のiMacと新品のUSB SuperDriveでも同じ症状。もうお手上げです。

読み込みは普通にできますし書き込みもかなり面倒ですができないこともないのでどうしようか迷いましたが、今日は暇でしたのでAppleのサポートに問い合わせてみました。

チャットでの対応で状況の説明をしたところ向こうでも同じ症状。次のアップデートでなんとかアイコンが出るようにするのではないかとのことでした。

結局、僕のMac BookProもUSB SuperDriveも全く故障していなかったということです。慌ててiMacを購入する必要も、USB SuperDriveの2個目を購入する必要も無かったということが判明しました。

無駄な出費をしてしまいましたが、原因がわかって気分はスッキリです。

ピンマイクをプッチワイヤレス化

audio-technica AT9901 ステレオマイクロホン

動画の撮影には音声はとても重要です。大抵の現場ではガンマイクを使用しているのですが、商品撮影動画やインタビューなどのように声が非常に重要な場合はピンマイクが一番ですね。ただワイヤレスピンマイクは安くても5万円くらいはするので躊躇してしまいます。そこでワイヤレスではないピンマイクの取り回しを良くできないかといろいろ考えていたわけですが、なんとなく着地しました。

TASCAM リニアPCMレコーダー DR-05

TASCAM リニアPCMレコーダー DR-05にピンマイクの音声を収録するというやり方。全然ワイヤレスではありませんが、このくらいのレコーダーならテーブルの下やポケットの中などに忍ばすことができます。

このマイクINにピンマイクのジャックを差し込みます。映像とはセパレートでの収録になりますので、カチンコか手を叩くなどしてタイミング合わせをしておかないといけません。煩雑な作業はやや増えるのですが、映像の方にも音声はガンマイクで収録しますのでバックアップにもなります。いらない音は編集で削除してしまえばいいだけの話です。

ただ、2人や3人の声が同時に必要になった場合このセットを人数分用意しないといけないので、その時はまた別の方法を考案した方が良さそうです。同じレコーダーを2つも3つも購入したくないですから。

動画は直受け仕事!

フリーランスカメラマンはどうしても下請け仕事をしながら生計を立てることが多くなります。マッチングサイトもたくさんありますし、比較的技術が未熟でも仕事を任されやすいブライダルスナップや写真館さんからの依頼の学校関係のスナップ写真、中華系なんちゃってストロボでこなせる七五三などの仕事がいっぱいありますからね。ただし、こういう仕事は誰でもできる仕事ですのでそれだけカメラマンもゴロゴロいて報酬額は右肩下がり。仕事を出す方もクオリティにそれほど大差ないのなら安く引き受けてくれるカメラマンを探しています。

僕もなかなか下請け仕事から抜け出せません。もちろん報酬と内容を十分に考慮して仕事を選んでいますが…。

一方、動画の仕事は100%直受け仕事です。最近の動画の仕事はホームページの中で流すための短いPVだったり、扱っている商品の紹介動画の仕事が多くなってきました。こういう動画を求めている人は、「某テレビ局で長年培った経験豊富なキャメラマン」とか「ショルダー担ぎのバカでかい業務用カメラを使っております」っていうタイプのキャメラマンには頼まないんですね。その理由はいろいろありますが、例えば、アシスタントを複数人同行で繰り出されると現場がわちゃわちゃして結局はかどらない。とか、自分を職人だと思っているのでウザい。などなどあると思います。

ちゃんと伝わるならGoProでもスマホの動画でもいいんです!

WEBサイト上で流す動画ならGoProでもスマホの動画でもちゃんと伝えたいことが伝わっているならそれでいいんです。っていう方が多くなってきたわけです。さすがにGoProやスマホではお金はいただけませんので僕はやりませんが、撮影、編集、音声、照明全てを1人でこなしますのでとてもお値打ちに引き受けることが出来ます。

僕の使っている動画機材は本職の方々に比べたら1/10程度のレベルではないでしょうか。それでもスチール撮影で経験した構図やライティングの技術を動画用に応用して、スチールカメラマンならではの素敵な動画を提供しています!

三脚に脚カバー

100均でゲットした脚カバー

ここのところ竣工写真のお仕事が増えてきています。消費税が上がる前に高い買い物をしておこうという駆け込みなのか、低金利の影響なのでしょうか?一方で「住宅作りすぎ!」という声も聞こえます。築20年も経たないうちに空き家になってしまうケースも多いようで、社会問題となっていますね。どなたか築20年でも構いませんのでお安く譲っていただけないでしょうか?

竣工写真の仕事は、施主様に引渡し前のデリケートな状態での撮影ですので、撮影時には何かと気を遣います。僕は万が一どこかに傷をつけてしまっても保険に入っておりますので怖いものはありません。ただ、引渡し後の追加工事になってしまうとせっかくの新築にケチがついてしまうようで申し訳ないのでやっぱり気を遣います。

コンクリートのガレージに自分の車のタイヤの跡が付かないように離れたところに車を停めないといけなかったり、トイレに行きたくなっても我慢するか一旦戸締りして近くのコンビニに駆け込まないといけなかったり、いろいろあるのですが、新築の建物を絶対傷つけないことに細心の注意が必要です。

今まで三脚の脚には布の切れ端を巻いてヘアゴムで止めていたのですが、なんとなくカッコ悪い状態だったので何とかしたいと思っていました。先日時間つぶしに立ち寄った100均で椅子用の脚カバーを見つけました。意外と種類もあってその日の気分によって付けるものを変えることができそうです。

気合いを入れてパッパッと済ませてしまいたい時は赤。冷静に撮りこぼしの無いようにスマートにこなしたい時は青。こんな感じで使い分けようと思います。

iMac Retina 5Kを購入!27インチモニター2つ。

iMac 27インチ Retina 5Kディスプレイが届きました!

Macbook Proの調子がいよいよ悪くなってきたため遂にiMacを購入しました。メモリ16GB、Intel Core i7プロセッサ、Fusion Driveというカスタムです。およそ30万円。あと20万円追加できればiMac Proが買えますがフリーカメラマンにはそこまで必要はないかと思います。

読み込み、書き出し、立ち上がりなどのスピードは、Macbook Proと同等のグレードですので速くなるということはありませんでした。メモリを64GBまで増設すればもう少し速くなるかもしれません。

ただ27インチのモニターで動画の編集ができることは非常にありがたいです。Windowsのモニターは昔から27インチなのですが、Premiere Proの動きがかなり悪いので仕方無くMacbook Proの15インチのモニターで窮屈な作業を強いられていたため27インチあれば気持ちよくストレス無く編集できます。もっと積極的に動画の仕事もやっていけそうです。

背面ポートの使いづらさ問題

iMacのポートはThunderbolt 3(USB-C)が2つ、USB 3ポートは4つもあるのですが、外付けハードディスクを取っ替え引っ替えして使用している僕にとっては、いちいち背面を見ながらケーブルの抜き差しをするのが不便でなりませんでした。いいモノが無いか探したらやっぱりありました。

SATECHI USB-C CLAMP HUB PRO

USBポート3つとSDカードMICRO SDカードスロットを全面から差し込めるようにするiMac用のハブです。5,400円。

これでiMacの背面に手を伸ばすことなく外付けハードディスクを抜き差しできます。標準で付いててもいいのでは無いかと思うくらい便利なものです。

作業環境が新しくなると色々問題も出てきますが徐々に使い勝手も良くなっていくと思います。