2016年11月

愛用のギターを撮影!

愛用のギターを撮影してみました。

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クリーム時代のエリッククラプトンに憧れてギブソンES-335がずっと欲しかったのですが、とても高価で手が出ませんのでエピフォンのコピーモデルEpiphone Dotというギターです。未だ素人レベルの僕にはこれでも贅沢なギターです。弦高を調節すればそこそこ弾きやすくなります。エリッククラプトン好きなら色はやっぱりチェリーですね。エピフォンカジノはフォローボディー(中が空洞)なのでとても軽くて弾きやすいギターでしたが、これは中心部にセンターブロックが入ったセミフォローボディなので意外と重たくて細いストラップだと左肩が痛くなってきます。そこで幅広のストラップを探していました。

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ERNIEBALL ( アーニーボール )

安くてカッコいいものがありました。ERNIEBALL ( アーニーボール ) のナイロン製ストラップです。エリッククラプトンは黒色を使っているらしいのですが、僕はギターに合わせてバーガンディというえんじ色っぽいものにしました。5㎝の幅があるので肩が大分楽になりました。長さ調節も非常に簡単です。

ギターの撮影

撮影に関してですが、ギターのボディーは全面光沢でしかも緩やかに膨らみがありますので、いろいろなものが写り込みます。実際の商品撮影やカタログ用の撮影なら写り込みを避ける為にディフューザーで覆うなどして工夫することになるのですが、あまり気にしすぎると実際の見た目の色が奇麗に出ません。しかも平面的な照明になるので、ギターの柔らかい膨らみもわかりにくくなります。ですのでカタログの写真だけを見て購入すると届いた時に思っていたのとちょっとイメージが違うなってことがよくあります。

仕事ではなく趣味で撮影する場合は自分の好きなイメージで撮れるので楽しいですね。いろいろ試してみながらカッコいい表情になる様ライティングやカメラ位置を調節していきます。ギターを弾いている時も楽しいですが、ライティングをいろいろ試している時間も僕にとっては至福の時間です。

自宅を撮影スタジオに!

6畳間でも撮影スタジオにすることができます。

6畳スタジオ-0001

僕は撮影スタジオを持っていませんが、空いている6畳の部屋を撮影スタジオにして使っています。ここで商品撮影をしています。商品撮影は絞り込むことが多いためそこそこの光量が必要です。上のアパレルのライティングでも4灯使っています。最近のジェネレーターやモノブロックにはちゃんと安全装置が付いているらしく、自宅のアンペアを超えない限り途中でブレーカーが上がるってこともまず無いと思います。

今日は1日中、女性用のフォーマルウェアを撮影しているのですが、半分終了した時点で心が折れてしまいましたので、休憩することにしました。こんな感じで自分のペースで仕事ができるのも商品撮影の仕事の嬉しいところです。

カメラマンじゃなくても自宅の空いている部屋や会社の空きスペースを撮影スタジオにしたいと考えている方は結構いるんじゃないかと思います。僕に依頼してくれるクライアントさんの話を聞いていると、「プロに頼むと高いから会社内で撮影担当者を決めてやらせていた」と言われる方が何人かいました。しかし現実は「クォリティが低い」「毎回色がちがう」「ピントが合わない」「担当者がすぐ会社を辞める」…などの理由から僕の方に相談してきてくれています。

6畳洋間を撮影スタジオとして使うには…

上の写真にも写っていますが、洋服1着撮影するのにも4灯もの照明機材やレフ板、ディフューザー、エアーダスター、手袋、クリップ類、テープ類、小物などいろいろなモノが必要だと言う事が分かると思います。勿論故障した時のための予備の機材も無いと不安です。これらの機材が揃えられる潤沢な資金があるのでしたら、自宅や自社で撮影スタジオを持つ事をオススメしますが、使い方を知らない状態で購入に踏み切るのも難しいと思います。機材の使い方もそうですが、やはり撮影のノウハウ(知識)が無い方はそもそも宝の持ち腐れになりかねません。上の写真の天上には照明器具を取り付けるソケットが見えていると思いますが邪魔なので取り外しています。窓からの自然光も邪魔なのでふさいであります。フローリングの木目も黄色かぶりの原因になりますので、必要に応じて白い布で覆ったりしています。

こうして撮影した写真が

6畳スタジオ-0004

このコートは商品ではなく着古した中古ですが、試しに撮ってみました。アパレルの撮影は柔らかい光が良いのですが、ある程度の強弱を付けて素材の感じを出さなくてはいけません。その調節が難しいです。6畳の部屋では機材を離したくても限界がありますので、角度を変えたりディフューズしたりしながらライティングを決めていきます。カメラは勿論マニュアルモードです。オートモードを使っている方はその時点でアウトですので、あきらめてカメラマンに頼みましょう!

撮影データ

1/125s f 18 ISO 50

カメラ NIKON D810

レンズ Micro-Nikkor 60mm F2.8D

焦点距離 60mm

照明機材

ジェネレータ(ヘッド2灯)、モノブロック2灯

 

光沢のある球体の撮影

光沢のある球体の撮影方法

けん玉1

岐阜県地域しごと支援センターさんのポスター用に鉄のけん玉の撮影をさせていただきました。各務原の企業さんの出展用に特別に作られた鉄のけん玉だそうです。まずはその作りの精巧さに圧倒されます。ひもを通す穴も開けられていますのでけん玉として遊ぶ事は出来そうですが、重た過ぎて現実には無理っぽいですね。ここまで精巧に鉄を加工する技術ってすごいですね。

ただこれを撮影するのもなかなかの技術とアイデアが必要になります。通常は上の写真のように球体部分が鏡面反射しますので、撮影者は勿論、現場にあるものほとんどが写り込んでしまいます。

で、撮影したものが次の写真です。

けん玉

なんとか鉄の質感は出せたのではないかと思います。細かい傷が目立ってしまいますのでPhotoshopでのゴミ取りが必要ですが、この方法しかないのではないかと思うのですが…。

撮影方法

ではどのように撮影しているのかと言いますと、LEDの懐中電灯にディフューザーを付けて棒状のライトセーバーを自作しました。先ず全面を黒い布で覆います。三脚のシルバーの部分にも黒い布を巻き付けて反射しないようにします。自分も黒い服に着替えます。左手に黒い手袋を付けます。シャッタースピードを25秒に設定してシャッターを押してからシャッターが閉まるまでの25秒の間、ライトセーバーを被写体の横で上下させます。ハイライト部分の面積はライトセーバーを振る位置をずらしながらちょうど良い位置を探します。

普通にアンブレラやバンクボックスを使うとどうしても発光面の境目がくっきり出てしまいますし、光が強すぎると黒布も照らされて写り込みますし、光が弱すぎると球体の右側が黒くつぶれて周辺と同化して球体がしっかり出てくれません。

ライトセーバーなら、ハイライトにしたい部分を重点的に照らしながら少し上部を照らすだけで球体の輪郭が少し出てくれます。何度か微調整しながら撮影していきます。スローシャッターの場合バックモニターに映像が出るまでシャッタースピードと同じくらいの時間がかかりますので、ワクワクしながら映像を待ちます。

ハイライト部分は後で合成して調節することもできますので、カメラ位置がずれないように三脚に重りをぶら下げるなどしてしっかり固定しておいた方がいいです。

結局、合成するまでもなく多少のゴミ取りでOKをいただきましたので、思ったより早く終了いたしました。

僕の部屋までお持ち頂いた担当者お二人は、岐阜県からの働き手の流出を少しでも食い止めながら、他県の方へ向けて岐阜県で働く事に魅力を感じていただけるよう日々奮闘されているようでした。岐阜県には残すべき伝統文化もまだまだありますし、国内シェア100%を誇る工業製品を作る企業もあるのだそうです。僕の技術はまだまだ未熟ですが、鉄のけん玉のようにもっともっと磨きをかけていかなければと思います。

撮影データ

25s f 25 ISO 250

カメラ NIKON D810

レンズ Micro-Nikkor 105mm F2.8D

焦点距離 105mm

照明機材 LED懐中電灯

コマ送り動画

コマ送り動画を作ってみました。

アンパンマンは子供に大人気ですね。1コマずつきちんとライティングして数百枚撮影しています。あれだけの労力をかけたわりには動画は数分で終わってしまうので根性と根気が必要な作業です。趣味にはいいですが、仕事にはできませんね。

子供の写真

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子供撮影はプロに頼む必要なし!

この時期は、七五三や遠足など子供を撮影することが多くなります。動き回る子供を撮影する時のカメラの設定はスポーツを撮影するときと同じです。シャッタースピードはできれば1/1000秒ほしいですね。晴天時であれば何の問題も無く撮影できます。実は曇天時でも絞り開放付近で撮影するので何の問題もありません。青空を入れて広く撮るなら順光、表情アップは逆光〜半逆光。これさえ覚えればどの場所でどのレンズでどう撮るかはほとんど決まります。

SNSが普及してから「子供撮影専門」とか「ママさんカメラマン」とか「子供をかわいく写真に残そう」などの言葉をよく聞く様になりました。それだけカメラマンさんがたくさんいるってことですね。それもそのはず。『子供の写真は簡単なので』。

 

まず表情。子供に「はい、笑って」なんて言っても笑いません。楽しければ勝手に笑います。笑顔の写真は誰が見ても良い写真に感じます。カメラマンの声かけなんて勉強する必要ありません。だから簡単なんです。

次に行動の予測。予測なんてできません。カメラマンが演出をする必要はありません。だから簡単なんです。

次にクレーム対応。良い写真が無いとか表情が良くないなどのクレームはカメラマンの責任回避がしやすいです。天候はなんともなりませんし、子供の機嫌もどうしようもありません。人見知りの子供の場合も親さんはそのことをよく知っています。だからクレームになりにくいです。

 

結局「数打ちゃ当たる作戦」をとることになります。フィルムの時代ではこの作戦はコストがかかりすぎるため使えなかったのですが、デジタルならなんの問題もありません。だから簡単なんです。

 

子供写真の撮り方を指南する新手の詐欺集団。

「数打ちゃ当たる作戦」で何枚か良い写真が撮れてしまうと彼(彼女)らは早速写真教室の講師を名のり始めます。自分よりレベルの低い方限定で生徒を集めて1人1000円〜3000円の単価になるようにお弁当つけたり茶菓子を付けたりあの手この手で生徒を集めます。もちろんお金のかからないSNSをフル活用。

簡単なポイントくらいただで教えてあげても良さそうなものですけどね。人に教える暇があるならもっと自分のスキルアップに時間を使うべきだと思うのですが…。

ハイスピードシンクロに挑戦!

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純正スピードライトでハイスピードシンクロ!

通常ではカメラのストロボ同調スピードは1/250秒程度です。これより早いと同調しません。そこでニコン純正のスピードライトを使いました。SU-800をカメラに装着してSB-910をメイン光として白背景紙にバウンスさせ逆光を作ります。これだけでもOKですが、アクセントにSB-900をアンブレラバウンスで弱く炊きました。

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このニコンのクリエイティブライティングシステム(CLS)を利用すると機材が非常に小さくなり狭い部屋でもライティングできます。難点はチャージに少し時間がかかることと、今回のようにハイスピードシンクロに設定すると極端にGN(ガイドナンバー)が落ちてしまうことです。

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高速シャッターで瞬間を捉える。

先ずカメラは三脚に固定してピント位置もマニュアルで固定しておきます。GNが落ちるため、ISOをやや高めの400にして絞りをf10にしました。多少位置がずれても成功の確率が上がります。激しく動く水を瞬間で差し止めるには1/4000秒という高速シャッターが必要です。右手にペットボトル、左手にリモートコードMC-36を持ってペットボトルを振りながらシャッターを切っていきます。モニターでピントを確認しながらペットボトルの位置を微調整していきます。

ハイスピードシンクロで撮影された写真は目では見れない未知の世界を覗いているようで楽しいですね。色の付いた液体やミルクのように少し粘度がある液体でも面白そうです。

撮影データ

1/4000s f 10 ISO 400

カメラ NIKON D810

レンズ Micro-Nikkor 105mm F2.8D

焦点距離 105mm

照明機材

スピードライトSB-910 スピードライトSB-900 コマンダーSU-800 アンブレラ リモートコードMC-36

水の造形

カメラを三脚に固定。水を入れたペットボトルを手持ちで振りながら、リモートコードMC-36でシャッターを切っています。

神社での写真撮影はもうできないかも…。

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垂井町の南宮大社で七五三の撮影に行きました。

南宮大社は古くからあるのですが、関ヶ原の戦いで毛利軍が陣を構えた場所として僕は好きです。毛利軍は東軍の家康に付こうと思っていたようですが結局合流できず、なぜか西軍の総大将にされてしまいました。不本意の戦いですからたいした仕事も無く戦いは終わってしまったのですが、この合戦後家康に多くの領地を没収されてしまいました。石高が減らされているのに同じ数の家来を召し抱えておくのにも限界があり、お家取り潰しの願いを出さばければならないほど長州の人たちは苦しい境遇にさらせれてしまいました。

この時の恨みを江戸時代常に持ち続け、幕末にはらすことになります。明治維新の立役者となった長州藩士は明治の新政府の重職について日本の近代化を進めていきます。しかし開国した時に各国と結んだ不平等条約が足かせになりいつまでたっても欧米の国々と対等にはなりません。

欧米諸国がなぜアジアの国々を同じ一等国と認めないのか。その答えは資本主義の未熟さではないかと伊藤博文は考えました。日本は封建的な時代が長く続き過ぎた為に身分による差別や偏見が根強く残っていました。これでは健全な資本主義は育ちません。では欧米諸国はどうやって資本主義を確立させることができたのか。伊藤博文の見解は「神の元に全ては平等である」という一神教であるということです。ならば日本も一神教にしなければ資本主義は確立できない。やおよろずの神ではいつまでたっても不平等な条約を解除してもらえない。そこで天皇を神にすることにしました。

日清、日露の両戦争に勝利したことで天皇は奇跡を起こせる神になりました。他のアジアの国々はほぼどの国も欧米諸国の植民地状態でしたので、これを解消させるために大東亜戦争が始まりました。そして負けました。幕末に長州藩士が志をたてて作ってきた日本は敗戦によって全てを白紙に戻しました。

かといって徳川の時代に戻る事もできないので、路頭に迷う事になりました。現在進行形で…。

神社にはカメラマンがいっぱい。

祝日のためにお宮参りや七五三で賑わっていました。やはりカメラマンも何人かいましたが女性が1人でカメラを持って神社を撮影している姿を見かけます。カメラが趣味なんでしょうね。僕は仕事でもない限り神社に行く事なんか絶対にないのですが、一宮の真清田神社が契約カメラマン以外のカメラマンの立ち入りを禁止したようです。マナーが悪いカメラマンがいることが理由のようですが、契約しているカメラマンさんの要望なのだと思います。僕もつい先日お宮参りの撮影で行きましたが、マナーの悪いカメラマンなんか見当たりませんでした。大切なお子さんの晴れ姿の撮影をマナーの悪いカメラマンにお願いする人なんかいないですよね。